野球について

野球には「ケガがつきもの」と考えているお父さんやお母さんが多いことに驚きます。
本来、野球はコンタクトが少なくバッターボックスやマウンドなど決められた範囲でプレーする競技でありサッカーやラグビーなど体当たりのあるコンタクトスポーツに比べてケガが少ないはずなのです。

しかし、野球をしている少年少女はケガが多いという印象は間違いではないようです。
実際、私のトレーナー活動で出会う選手の多くがケガを経験していますし、痛みや違和感を持ち始めたのは「小学5年生頃から」と答える選手が殆どです。

なぜでしょうか?

一つには過度な”反復練習”が挙げられます。

打撃練習にしても投球練習にしても技術習得のためにはある程度の”数”が必要になります。

”反復練習”は同じ動作を繰り返し行うため、

『肩』『肘』『腰』『膝』『足首』

など同じ部位に負担をかけ続けます。

懸命に練習していたはずなのに技術習得と同時に違和感や痛みが出てしまい、これが原因で練習や試合に参加できなくなってしまうことがあります。

サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツのケガが、

”試合中に起きる”

事が多いのに対して

野球は、

”練習によるケガ”

が多いのも気になります。

そうは言っても、野球の技術習得を目指す中では”反復練習”がある程度必要なことは否定できません。あのイチロー選手も小学生の時は毎日、バッティングセンターに行っていたという話はあまりに有名です。

では、どうすればケガを防げるのでしょうか?

”反復練習”そのものの量を調整することも必要でしょうし、素振りやピッチング練習の内容を工夫することも必要です。

しかし、根本的にやらなければならないことは、

◉それに耐えうる『基礎体力=ケガに強い身体』と、
◉一振りでも早く技術を習得するための『センス=運動神経』を育てることです。

それは高い専門知識を必要としますのでトレーナーに頼って良い領域であります。

例えば、ピッチングやスローイングのやり過ぎで『野球肘』になってしまった選手(お子さん)がいたとします。その場合、私たち専門家はどうアプローチするのでしょうか?

まず、原因の特定を急ぎます。『野球肘』は成長期の投手に多発する傾向があります。

①身体が出来上がっていない状態で投げ過ぎてしまっている
②無理のあるフォームで投げている
③適切な休息をとっていない

などが挙げられます。


続いて既往歴について調べます。

既往歴とは、過去にケガや違和感を持ったことがあるか?という事です。

①病院で診てもらったことがあるか?
②痛みや違和感で練習を休んだことがあるか?
③痛みや違和感で練習内容を制限したことがあるか?

などをヒヤリングします。


そして、肘関節の内側、外側、後方を触らせてもらいながら、どこに痛みや違和感があるのかをチェックします。(触らせてもらう際には選手のメンタルを十分に配慮します。)

『野球肘』は内側に起きることが多いです。もし、外側まで痛みや違和感が広がっている場合には重症を疑います。

その他、肘だけでなく、肩甲骨、肩、手首などを中心に全身の状態をチェックします。

あらゆる方法で多くの情報を集め、それを基に復帰までのプログラムを組みます。

①適切な休息期間を設ける
②投球に必要な筋力強化のエクササイズと全身の疲労回復を促す施術を実施する
③復帰後に正しいフォームで投げられるように指導する

などを繰り返します。

特に③正しいフォームの習得に関して多くの時間を割きます。

正しいフォームを獲得できなければ、上手に復帰したとしても、ボールを投げ始めれば、またすぐに痛みや違和感が出てしまいます。

さらに、選手(お子さん)のモチベーションについても常に確認し合います。
現役の野球選手にとって『肘』は私たちの想像など及ばないほど繊細なものです。
『野球肘』になってしまった選手(お子さん)の心は不安でいっぱいです。
以前と同じように投げられるようになるまでトレーナーは選手の心に寄り添い続けます。

一度、『野球肘』を経験した選手は、よりしっかりと予防に努める必要がありますので、選手自らが自宅やチーム活動時に再発予防のための強化運動やボディケアに取り組めるよう教育もします。

あらゆる角度から選手個人にとって最も効果的だと考えられるアプローチを続けます。

トレーナーと選手(お子さん)との復帰へ向けての共同作業は復帰後の選手にとって大きな支えとなります。マウンドやフィールドで不安を感じたとしても、復帰までの道のりを共に歩んだトレーナーの存在は心の応援団となりプレー中の選手を励まし続けます。



私たちのパーソナルトレーニングは個人に寄り添った運動計画で進め弱点克服を手助けし選手(お子さん)が本来持っている競技的個性を最大限に伸ばすことに役立ちます。

また、運動だけでなく整体酸素ボックスなどのボディケアも併せもっている事も他にはない強みです

ゴールデンエイジ真っ只中の”今”を大切にしてケガのない競技生活を送りましょう。





【プレーヤーズストーリー】上記写真のM君ですが、彼もまた私たちのパーソナルトレーニングを続けてくれた選手です。当初、彼は「二分膝蓋骨」という膝の故障に悩んでおりましたが、関わらせて頂いた小学5年から中学3年まで適切な運動プログラムによってケガなくプレーを続け、チームの活動を休むことなく主軸としてプレーしました。そして、中学日本代表に選ばれるまでに成長し、高校は甲子園常連校への進学を決めました。これからもボディーライセンスで学んだエクササイズやボディケアを実践し更なる高い目標を達成し素晴らしい報告をしてくれることと思います。




【今回のまとめ】
・反復練習に耐えうる『基礎体力=ケガに強い体』を作ろう
・一振りでも早く技術を習得することのできる『センス=運動神経』を育てよう
・専門トレーナーの選手個人に寄り添った正しい運動プログラムを利用しよう


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